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執筆者の写真五十嵐 直樹

フリースクール×空き家活用 地域課題解決事業②

具体的に今回着手するのは、現在フリースクール・ロビオキさんが運営されている場所から徒歩3分という立地の新潟市西区松海が丘にある空き家を購入し、必要な改装工事を行い、フリースクール・ロビオキさんの第二校舎として運営していく、という事業です。



【地域工務店としての利点を生かす】


他のケースと少し違うのが、我々のような地域工務店がその建物の「大家」にもなる、という点です。

図で表すと、通常は


この様な関係性で成り立っています。

もちろん全てがこの通りではなく、不動産屋が大家の場合もありますし、大家側の工務店Aと事業者側の工務店Bが一緒の場合もあったりします。

不動産屋を通さず直接大家とやり取り、という事もあります。


この従来のカタチだと関わる人が多い分、メリットもありますが、今回のケースではデメリットが多いように考えます。


今回の我々のケースは

はい、非常にシンプルになりました。

我々工務店が大家、不動産屋の領域までを担当する事で、余計なマージンも省けますし、借主であるロビオキさんにとっては非常に事業を進めやすいカタチであると考えています。


当初、貸家がなく困っていた背景には「フリースクールとしての貸し出しはちょっと…」という、大家さん側の意向も大きく影響していると考えます。なるべくリスクを減らしたい。

通常の住むための貸家としても躊躇するのに、良く分からないフリースクールにと言われても、快く貸してくれる方は非常に少ない印象です。

現にロビオキさんは自治会長さんにも相談し近場での貸家を探していましたが、結果としては見つかりませんでした。


弊社が大家ですから、その点は全く問題なく、いやむしろ社会課題に対して事業をされているロビオキさんの支援としてもお手伝いさせて頂ける機会になりました。


他にも利点としては、例えば建物を改装したい場合、従来であれば不動産屋を通して大家に逐一確認しなければ基本的には改装工事は出来ません。

今回は我々が大家でもありますから、直接我々に確認すればそれで済みます。そして自社で工事が出来るので、内容や金額の検討もそのまま可能ですから、とにかく話が早いと思います。


そもそもリフォームが得意な弊社ですから、古い建物を改修する事に関しては何のストレスもなく取り組む事が出来ます。これまでの経験値がここで生かされます。


また、ある程度構造的な知識だったり、どのようにその建物が作られているのか把握する事が出来なければ、要望を叶えつつ無理のないプランニングを検討する事や、改修費用の算出などもできません。

この領域は不動産屋ではなく、我々地域工務店の得意とする領域です。



【建築士の職能を持って分野を横断する】


今回のフリースクールとしての活用に限らず、地域に眠る空き家を始めとする休眠不動産を掘り起こし、なるべく適切な形で活用・運営していく事の中心軸にはやはり建築業に従事する人が必須であると考えます。

我々建築士が行う「設計」という業務は、現状を把握し、モノやコトを整理整頓する。そしてそれらに相応しい空間を設える。その計画に必要な資金のコストコントロールを行う。

この職能を生かし、不動産の分野からそこで行われる事業の内容にまで幅広く横断する事。


また、これは建築の分野だけの話ではありません。私が何かイベントを開催する計画に携わったとしましょう。

現状があって、開催したいイベントの内容を把握する。ではその開催に伴って必要になってくる備品や人、資金を検討する事は、まさに普段我々建築士が行っている業務とほぼ一緒です。ただその設計する対象が少し違うだけです。


もちろん他にも司法書士、弁護士等の士業の方や様々な職種の方とも共同で進める事になりますが、それらを取りまとめて計画を進めるのに相応しいのは、建築士ではないかと思っています。


一言で表すといわゆる「まちづくり」となるのですが、せめて私の手の届く範囲、家族、友人が多く暮らすこの新潟市西区地域をより良いカタチで次世代へ繋げるために。


今計画はその第一歩と位置付けています。


我々建築事業者が手掛ける建物は、少なくとも何十年というスパンで実際にその場所に存在し続けます。人、地域、環境に与える影響はかなり大きいと自覚するべきです。


とても良い立地環境や空間なのに、長期間放置されてしまったが故に改装することもままならず、ただただ朽ちていく建物。

これ以上、負動産を増やしたくありません。地域の負債になってしまう前に、出来る事はあるはずです。

せめて我が子が社会に出た時に、胸を張って「どうだ、すごいだろう!」と言えるような仕事に従事したいと考えています。


でも、私だけでは、弊社だけでは到底その未来は叶いません。

ぜひ皆様のお力をお借りして、実現させて行きたいと思っております。



一緒に活動したい同業者、士業の方


 弊社と力を合わせて、より良い地域作りの事業を行いませんか?

 特に不動産業、解体業、職人、遺品整理・回収業、司法書士の方は本業にも繋げられる

 可能性が高いです。

 まずは私が講師を務める「空き家課題トータルコンサルタント」の資格試験の受講は如何

 でしょうか。

 資格情報や申し込みはこちらから→https://akiya-adviser.org/akiyatc



休眠不動産を活用したい事業者の方


 休眠不動産の活用には、実際にそこで事業を行って頂く事業者の方が不可欠です。

 地域に存在する不動産の情報マッチングや、事業内容に相応しい不動産の紹介など幅広く

 対応します。

 まずはお気軽にお問い合わせください。



休眠不動産を所有している方


 新潟市内に空き家などの休眠不動産を所有しているけどイマイチ活用出来ていない。

 そもそもどうしていいかわからない。

 全てが活用できるとは考えていませんが、何かしらのアドバイスは可能です。

 遠方の方にはオンラインでの対応も可能です。


是非、お気軽にご相談下さいませ。

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